子猫たちを失いたくなかった三毛母猫

子猫兄弟が冒険するようになり、思わぬ隅っこに二匹で寄り添って眠っていたりすることがあった。そして、随分長い間、姿が見えないことがあって、その時、母猫は、保護主さんに助けを求めて鳴き続けた。やがて、子猫たちは倉庫のなかで眠っているのを発見されたが、後日、三毛母猫はお礼にとばかりに、一袋のパンをどこからかくわえて持ってきた（May 20, 2020）：

猛暑に違いないらしかったけれども、小鳥もウサギもほかの猫たちも、いつもと変わらない様子だった。保護主さんは、炎天下に、この子猫兄妹が庭を走り回っていたので、それで脱水症状を起こしたのだろうと考えていた。

しかし、母猫は母猫で思うところがあったのだろう。一匹すでに失っていた母猫が母乳を彼らに与えなくなっていたのは、もしかすると、なにか母乳に異変があることを心配したのではないかと思う。