珍しいことではないけれど…回りくどい説明
たしか英語で書かれていたが、more を打ち消すのは悲観的で、less を打ち消すのは前向きと教えている教材があった。
しかし、悲観的か前向きかは文脈によるというもので、どうせ言うなら I only have ~ がより悲観的の様相がある。余裕を見せるなら I have more than ~ と肯定文だろう。
しばらくして気づいたのだが、more を打ち消せば否定に過ぎないところ、less を打ち消せば当然ながら、肯定になるということを説明しようとしたのかもしれない。
こんなことに気づくのに嫌に時間をかけてしまった。これだけで済むものを、実例らしいものをあげれば分かった気になってくれる人がいるのだとしても、その例示がまた偏見や、遅かれ早かれ通用しなくなるような偏狭な話に感じられた。
何はともあれ、指導側でステレオタイプなど取り上げるべきでない。
―― でも、人に分かるように説明すると言うことも、本当に大変なことではある。