地に足つけて

波長の合いそうなブログを見つけたら、"そっと"購読させていただきますね(^_-)。グループを見るようにしています。2020-1-27

砂埃の路地裏でくつろぐ野良猫一家

5月半ば。北緯37度ほどのここは過ごしやすい気候を享受していたが、かの地は、そう暢気なことではないらしかった。が、いかにも平和なひと時が収められ、世界に公開されていた。

どこも砂ぼこりにすすけた街だが、狭い路地にクレイらしき、いびつなタイルが敷き詰められ、それにはうっすら鈍く赤い石を(黒みがかったところもあったが)並べたように見せかけたデザインがほどこされていた。そして、細かい木の葉が、あるものはまだ緑色のまま、あるものは黄色くなって散っていた。丸い小さなドングリのような実も転がっていた。

そこに、母猫と幼い二匹の子猫が寄り添ってくつろいでいた。母猫は賢い三毛猫でやさしい声を出したが前足が悪かった。キジトラの兄猫は寂しげな目をしていたが、これを制作者さんは深い目と呼んで好んでいた。そして、白に黒班の妹猫は鼻の両脇の班がひげのように見えるのが不憫だったが、本人が気にしているはずもなく、顔を上げると輝くようなきれいな目をしていた。

子猫は気が向くと、そこらの木の実を転がして、転がったところを追いかけてみたり、落ち葉や、細い枝を捕まえてわけもなく噛んでみたり、遊ぶものに事欠くことはなかった。

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あるいは、兄妹で他愛なくじゃれ合ったり、お腹が空けば母猫の母乳を飲めばよかったし、毛づくろいをしたり、してあげたり、くちゃくちゃ、ぺちゃぺちゃと思うに任せて安心感をむさぼった。

しかし、この猫親子は、つい最近、熱波に家族を失っていた。ついさっき、コメント欄に制作者さんがそう答えているのをみつけた。もう一匹いたはずのキジトラの男の子の姿が欠けていた。(May 15, 2020)


Rescue A Happy Cat Family