地に足つけて

波長の合いそうなブログを見つけたら、"そっと"購読させていただきますね(^_-)。グループを見るようにしています。2020-1-27

ある保護猫兄弟の物語 2

 こちら(↓)の続き。

子猫の成長は早い。やがて大きい4匹はもう、お手製ケージの枠をを自力で乗り越えて部屋を走り回るようになっていましたが、主さんがお忙しいのと、子猫の成長が早いのとで、トイレの準備がまだでした。お部屋の床のあちこちで粗相をしてしまうようになります。現場を拭き掃除する主さんの様子を見ながら、ぴょこぴょこ後ずさって走り去る姿は、いたずらをしでかして、気になりながらも逃げることにしたやんちゃ坊主さながら。

とうとう主さん、家の前庭に猫ハウスを作って移住させます。ベンチを作るつもりで購入したというダブルベッドの土台で。屋内に置いていたケージも外に出してしまいました。雨が降ってきて、ハウス制作は中断。3匹の子猫は、ケージのなかに入れていた段ボールで作ったトンネル付きの塔に雨宿り。残りの親子猫は、主さんが家の中をのぞくと、すぐ足元に、玄関のコンクリの床に寄り添っているのでした。

さて、屋外猫ハウスができあがりましたが、ブラインドの板で作った柵のすき間は子猫たちには簡単に通れる広さがあったので、みんな簡単に外へ出てしまえるのでしたが、戻ろうと思っても入り口がなかったのでした。それで、気づくと、母猫はいつものように屋内で寝そべっているし、子猫たちも玄関に置きっぱなしにされた空のボウルが入った段ボール箱の中にみんなでお団子になっているのでした。しかし、数えると一匹足らない。

保護主さんはその一匹を探し回ります。母猫ちゃんに、もう一匹はどこだいと聞きながら。しばらくして、ようやく母猫がゆったりと外に出てきて、ベッドで作った新設のお家のそばに寝そべって静かに鳴きます。

母猫のこのジェスチャーを保護主さんは解して、このベッドのお家の床下のすき間に子猫の脚が覗いているのを発見します。子猫はこの床下で遊んでいたのでした。

保護主さんは、この屋外の猫の家に猫たちが入りやすいように、板を渡して入り口を作ります。そして、入り方を子猫たちに一匹ずつ教えます。すると、どの子も、どうにかこうにか保護主さんの意向を理解したのか、その板を渡って猫ハウスへ入ります。

その晩、また、子猫たちが1匹しか見当たりません。床下を除くと、一匹の子猫のあどけない顔がありました。そこで保護主さんがカメラを床下に差し込んでみると、スプリングの張り巡らされた、残りの4匹も確認されました。みんな下から潜り込んで、ベッドの内部に登ることを覚えてしまったのでした。

保護主さんは危ないのでベッドを下げて床下に子猫たちが入れないようにしました。が、その次は、この猫ハウスに屋根として二重にかぶせていたシートの間に入って、ここを取っ組み合って転がれる楽しい遊び場にしてしまうのでした。